カフェミクニズここだけのオンリーワンなケーキ【四谷】
こんにちは。あま子です。四谷にある日本を代表するシェフ 三國清三氏のお店『オテル・ドゥ・ミクニ』
そのお隣に三國氏のお味をカジュアルに楽しめるお店『カフェ ミクニズ』があります。
ランチセットメニュー "Plat du jour" は非常にリーズナブルにいただけて開店前から列が出来るほど大人気。
そして スイーツも 驚きの美味しさ のお店でもあります。
「ここでしか味わえないスイーツ」がいただける、私の大好きなお店です。
少しずつ書き溜めていたスイーツの感想を個人的に覚書として記事にします🙇♀️
随時更新中
カフェミクニズ お店の情報
カフェミクニズ(CAFE MIKUNI'S)
住所:東京都新宿区若葉1-18-6
電話:03-3351-3921
営業時間:
火〜土曜日 11:30〜18:00(L.O.17:00)
日曜日 11:30〜16:00(L.O.15:00)
※新型コロナウイルスの影響で営業時間に変更がありますので要確認して下さいね
定休日:月曜日
他:予約・取り置きは不可
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13195041/
※日替わり週のランチメニュー"Plat du jour"が掲載されています
スイーツ
カフェミクニズのケーキのショーケースはとても小さいです。
基本的には少数精鋭の固定メニューと季節限定メニュー。価格は500円台〜600円台が中心です(シュークリーム・マカロンはまさかの200円台です)
※マカロンもめちゃめちゃ美味しいです。バニラトンカが特に好き♡
- ケーキの感想は個人的なものです
- 常にケーキはシェフによりブラッシュアップされている為 現在並ぶケーキとは違う点もあります
- ケーキは季節限定で伺う時期で変わっていますのでご注意下さい
ピュイ・ダムール
「愛の井戸」「愛の泉」という意味のピュイ・ダムール
カフェミクニズさんのピュイダムールは私の知っているピュイダムールと全く違いました。
今まで食べて来たピュイダムールは
パイ生地にカスタードを詰めて、表面をキャラメリゼした、どちらかと言えば素朴な見た目のフランス菓子
ひとめ見たら忘れられない
赤い深淵のような泉は
フランボワーズの赤とリュバーブで表現
これが正解の「愛の井戸」の姿じゃないのかな?と
感じるほどしっくり来ます
でもお味はきっちりと古典を抑え
ピュイダムールに欠かせない焦された甘いキャラメリゼ
それが内側にされています
パイのざっくり感を保ち
お味もほろ苦い、甘苦さとクリーミーさ
リズムのリュバーブにキュッと甘酸っぱさ
とても美味しいです。
そしてシェフの才能や
まだまだあるお菓子の可能性、出会えたことにグッと来ます^^
ポロネーズ
ほわほわと白のフリルのメレンゲ
白桃の優しい色味
この美しい造形と愛らしい色合わせ
シェフは絶対乙女心も持つ方だと思う
いただくとほっぺがゆるむ
ラム酒の心地よい風味が染み込んだ
淡くやわい口どけ生地に
クリームの甘味と白桃の尖らない上品な甘酸っぱさ
どこまでが果汁で
どこからかシロップなのか
その一体感のジューシーな味わいにうっとり。
とても美味しい旬のケーキ。また来年も食べられますように。
サントノーレ メロン
飴がけされた一粒のシューが
宝石みたい
食べたらやっぱり宝石でした
シューとパイ生地
生クリームとカスタード
そして味の要(かなめ)のメロン
どれも良い素材
高められた作り方
それがカチリとはまれば
『ああ
ケーキってシンプルな作りで
すごく、美味しいね!』
気持ちがそこに還るお味です^^
フレジエ
『これが「フレジエ」!?』と、初めて出会ったフレジエのビジュアルは誰もが驚くはず。透き通った苺の赤い球面世界
美しくて美しくて
写真を撮るのが得意でない私も 思わず重ねて撮ってしまいました。美しいだけではなくてお味も、洗練された美味しさ。苺のパッと明るい、キュンとした甘酸っぱさと、乳製品のクリーミーなまったり感のバランスがとても良いです。
個人的に惜しむらくは「サイズが小さく あともう3口、このお味を楽しみたい」
普段こってりバターが強いフレジエがタイプの私ですが、苺が生かされたこちらのフレジエも、すぅご〜〜〜く、好きです。
季節のタルト
カフェミクニズの定番ケーキ「季節のタルト」は季節ごとにフルーツが変わります。
この日は大好きな無花果だったので嬉しい〜と飛びつきました♪サクッとしたタルトに、中のダマンドは香ばしく、少しねちっと感 もあります。タルトと果実の合間に塗られたジャムは少量。でもその少しが味わいに華やかさとふくよかさを加えています。
タルトの香ばしさや
果実のフレッシュさ
全てをまとめる生クリームのまろやかさ
ざっくりと全部のパーツを頬張ると、口の中で 味わいの花が咲くようです。
ショートケーキ
淡く儚い口どけのスポンジ生地がとにかく秀逸。
生地にうたれたシロップも、美味しさを引き上げる素晴らしい風味の良さです。
やわくとろけるような生クリームと、生地の素晴らしい口どけが ピュアで 身体と心に染みるような美味しさです。
ショートケーキをお好きな方はきっと気に入りますよ!
ガトーショコラ(スペシャリテ)
テレビで紹介されて一躍有名になったチョコレートケーキ。
鏡面のような美しいグラサージュ
気泡のない美しいミルクココア色の断面
チョコレートムースのしっかりとした 固形感から、口内の熱でなめらかに溶けてゆく過程は「特別なひと時」
周りのグラサージュの華やかで濃いカカオ感と、チョコレートムース。カカオの味の緩急が楽しめます。
チョコレートをいただいた満足感をしっかりと得られますが、見た印象よりもずっと食べやすいです。
この軽やかさのバランスがオンリーワンですね。私もチョコが大好きなので本当に美味しいなぁと感じます^^
ババ
なんて可愛い「ババ」でしょうか。やんわりとろける生クリームに、爽やかジューシーな柑橘の果実コンポート。
歯切れの良い生地をすくうと、じゅわっと染み出す甘いスープから ふんわりと洋酒の香り。
ババはお酒が効いているのを好む人も多いですが(私も)こちらはお酒の強烈さはなく、とても上品。
生クリームの乳味や 柑橘の爽やかな風味、生地の食感、ショコラの芳醇な甘さとコク。そこに絶妙なバランスのお酒感。突出した棘の無い、拮抗した味わいの中で生まれる この繊細な美味しさ!
お酒の濃いババが好みの筈の私も、カフェミクニズさんのババは特別枠ですっごく、大好きです!
シューアラクレーム
何かの間違いかと思うくらい美味しくて 大大大好きなシュークリームです。
アーモンドがトッピングされたシュー皮は下がパイ生地で、ダブル食感を楽しめます。
上部はナイフを入れるとガシッとした手応えがあります
ググッと進めると
ごしっザクッ!
お皿に刃が当たる音に気をつけつつ
そっと中を開くと
パンパンに詰められたカスタードが
たるっと 切り口からあふれます
黄身の強い色味。たるたるした みずみずしい質感
胸を高鳴らせつつ、口に含むと
予想を軽く超える美味しさのカスタードクリームです
甘く・深い・濃い・卵寄りの味わいに、香り付け程度のバニラが 最高のバランス で感動
生クリームとの絶妙な配合率による舌触りのなめらかさ…!
感動のクリームと一緒に頬張る、シュー皮の味わいと、パイ生地の焼き込まれた食感とバター香味
私のベストシュークリームです。
YUZU ユズ
酸味のエッジと甘さのバランスがめちゃめちゃ好き。周りをユズホワイトチョコレートで保形してやっと自立するくらい柔らかなムースケーキ。
カットすると、とろ〜り流れ出す キャラメルソースとユズジュレ。ユズジュレはしっかりと酸味のエッジが効いたギュンギュン来る味わい
対してユズムースは優しいユズ風味で やんわり ゆるっと優しい口あたり
流れ出す甘〜いキャラメルソースが下のショコラムースと馴染み、酸味のユズの味わいと絡み合い、生まれる味わいの高低差が最高…!
甘さと酸味のメリハリ。キュンキュン来ます。ほんと好き。
フォレ・ノワール
こちらの斬新なデザインのフォレノワールを初めて見た時は驚きと、感動すら覚えました。
そっと木を模したチョコレート細工を剥がすと中に包まれているのは、ブラックチェリーとチョコレートとピスタチオのムースの三層の凝った構成。一つ一つのムースが地力を感じる明るい味わい
チェリームースには刻んだチェリーが入り、ここで『フォレノワール感』をグッと高めています。
土台がチョコフレークを砕いてぎゅっと固めたような食感と甘い主張があり、上部の柔らかなムース構成にアクセントを加えています。
唯一無二のフォレ・ノワール。
シェフの王道のケーキに対し新しい解釈で魅せて行かれる姿勢、スイーツファンとして目が離せません。
ミルフィーユ
パイ生地は一枚一枚ピンと張った薄い羽衣
空気をはらみつつ、軽過ぎない ぎゅっと詰まった理想の生地
密集したパイ部分はナイフでザクッと切れ「これ。これが私の好きなミルフィーユの生地!」です。ヘーゼルナッツとアーモンドのプラリネクリーム
ナッティな油脂の重厚な重さ、木の実のふくよかな香ばしさが舌だけではなく脳にもガツンとインパクト。
焼き込まれ、焦げ風味手前、バターの香味 最高のパイ生地は ほろ苦さもあります。
この 苦味 と 塩味(えんみ)は甘い濃厚なクリームと 相乗効果で互いを引き立てあっています。
サクッと口内で遊び 空気をはらむパイ生地の食感 と、 甘い接着剤のクリームのコッテリ感 が生み出すお味…!
なんて美味しいミルフィーユなんでしょうか。
すももタルト
土台のタルトの豊かなバター風味。周りのボリュームのあるクランブルも美味しい。
そして 可愛らしい色合いの すもも に見立てたムース。造形、食べる前からキュンと喜びがあるケーキが並ぶのもカフェミクニズさんです。すももの果肉入のジュレを、すもも型に整形してクリームで包んでいます。
果実そのままではなく ジュレにする事で 逆に すもも の良さが引き出された、心地よい酸味のすもも味を楽しめます。
素材を最大限生かしつつ、ケーキとして作りこまれた物をいただく満足感 を得られます。
まさに私が求めている、果実を使ったケーキ。
レ フロマージュ
トッピングの コポー状(削り屑)のヒラヒラは なんと チーズ ! 塩気でハッとさせられます。生のフレッシュさ感じるレアチーズムース層
軽やかさもあり重過ぎないベイクドチーズ層
土台に胡桃入りで香ばしさとクランブルの甘〜い油脂感が、禁断の美味しさです。コポーの塩気から甘く重い土台へと
魅惑の階段を降りる構成の 甘じょっぱいチーズケーキ。
このチーズケーキも最高に美味しい…大好き!
サントノーレ キャラメル バナーヌ
サントノーレってこんなに美味しかったっけ?
そう、びっくりしたサントノーレ。バナナの生き生きとした完熟味と キャラメルのほろ苦さ。この二つの美味しさの高め合いは うまく言葉に出来ません…タルトの中のバナナソテーの美味しさ。この部分永遠に食べていたい。
サントノーレは飴がけのシューの食感やクリーム、パーツで異なる 良い意味でチグハグで賑やかな味わいを楽しむケーキと感じていましたが、カフェミクニズさんのサントノーレは違いました
バナナの素材を限界まで生かして、一つの芸術作品のような 物語性のある構成 に 無駄は一切ありません。
すっごく美味しい。
パンプルムース ロゼ
可愛いっ
柑橘を模したこの可愛さ。シェフのこんな遊び心もすごく素敵ですよね。ランチ後にぴったりの、あっさりといただけるムースケーキ。甘いものが得意ではない男性にもおすすめ。
ロゼワインとグレープフルーツの凝縮した豊かな果実味をしっかりと感じられる大好きなムースケーキです。
パリブレスト
見るからに手間暇かけられた造形がとても美しくて愛おしいくしゃっとしたシュー生地とヘーゼルナッツとアーモンドの旨味をブワっと感じるナッティなクリーム。甘香ばしいプラリネのナッツ・ナッツ・ナッツ感が押し寄せてくるパリブレスト。
ナッツ好きな方にとってもおすすめの美味しいパリブレストです。
シブースト ポワール
表面のキャラメリゼされた甘苦さと
優しい甘味のふんわりしゅんわりムースの食感
洋梨の穏やかでいて芯のある果実味フォークひと口全てのパーツを含めて頬張ると、多層でいて均整の取れた味わいにうっとり。
かろやかですがあっさりし過ぎない、上品な美味しさで食後のデザートとしてぴったりです。
モンブラン
カフェミクニズさんのモンブランはやっぱり、一味違いますよ。トップの大きく つややかなマロンを模している部分は実はシャンティクリーム(生クリーム)♪繊細なミルクの味わいの美味しい生クリーム。たっぷりでリッチな余韻をくれます。
マロンクリームは和栗のほっくり感は残しつつもなめらかです。焼き切ったサクサク軽快なメレンゲと生クリームとの味わいの一体感が完璧です。
「モンブランに目がない人」もしみじみ美味しくいただけます。
タルト シトロン
美しくて 美味しい…フワシュワの甘いメレンゲフリルをまとったタルトの中には
甘酸っぱ〜いレモンの果皮も入ったとろ〜りレモンクリームザクさくっとした香ばしいタルトとレモンクリームの甘酸っぱさの組み合わせ。メレンゲのほわ甘なアクセントで
きゅ〜〜〜っと心を掴まれる、悶絶の美味しさです。甘酸っぱいケーキ好きにたまらない。本当に美味しいです。
タルト タタン
私の中の「今までの美味しいタルトタタン」を軽く凌駕しました。これ(も)凄い美味しい…。パイのギリギリの焼き込みの香ばしさと食感。アクセントの蕎麦の実
絶妙な量の生クリーム
りんごの果実味残る煮詰め具合
私の拙い言葉では表現出来ない美味しさです。「美味しい」を研究して、技術や経験や手間暇や愛情。全てに置いて妥協せずに作られた結果 のお味がします。
ほろ苦い、甘くねっとりとした煮詰めリンゴの最高の美味しさを閉じ込めた、タルトタタンを超えたタルトタタン。
すーっごく、お気に入りになりました。季節になったら絶対に欠かさず食べたいメニューです。
まとめ カフェミクニズのケーキについて
「ここだけの美味しい」
私は味のストライクゾーンは広いので、チープな市販品やチェーン店の物も食べますし、逆にパティスリーさんの超こだわり路線のスイーツも好んでいただき、それぞれの役割や良さがあるな〜と思っています。
でもスイーツで何が好き、というとやっぱり
オンリーワン
スイーツは嗜好品。身体を維持するのに必須ではないからこそ
見た目も美しくて 心の栄養 になり
此処だから・このシェフだからこそ食べられる
そんなスイーツに惹かれます。
カフェミクニズさんのケーキはメニュー数が少ない分、磨いて磨いて研ぎ澄まされた、オンリーワンのこだわりが感じられます。まさに 私が惹かれて食べたいケーキです(^^)
とても美味しい、大好きなケーキをいつもありがとうございます。ごちそうさまでした。
あま子より。
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